It's awesome huge.
installation/ 2018
写真、スピーカ、ガラスグラス、木工ボンド
Photographs, speaker, drinking glasses and glue
写真、スピーカ、ガラスグラス、木工ボンド
Photographs, speaker, drinking glasses and glue
Exhibit:
"IN THE SHADOW OF OLMPUS" March 1st to 31 , 2018 at SOIL Gallery (Seattle) http://soilart.org/ http://artbeasties.com/next-event-info/ |
概要:
「...でかいな」 「え?」 「でかいね」 新国立競技場の建設現場のそばで、耳にした会話である。 2020年東京オリンピックのメイン会場となる、新国立競技場(オリンピックスタジアム)。国立霞ヶ丘陸上競技場の全面建替工事として、2015年12月より着工し、現在大規模な工事が進行している。 今現在、オリンピック開催に向けて、東京や日本人は、様々なことが過渡期にあり、街や意識が変化している。都市が整備されることで景色は変わり、国際都市・文化都市を目指す数々のプロジェクトが行われ、道ゆく人たちの顔ぶれも徐々に変わっていっているように思える。 一方で2017年現在、東京に暮らす私たちにとっても、東京オリンピックは、日常から遠い存在のように思う。この独特な距離感や拒否感は、この過渡期にしか味わえないものだろう。 取り立てたものはないように思える日常の中に、しかし確かに変わりゆく都市の中に、何かに共鳴し、また反発しながら、移ろい流れ、消えていく超個人的な感覚を、記録しておきたいと思う。 本作は2018年3月にシアトル・SOIL galleryで開催した『IN THE SHADOW OF OLYMPUS』 展に向け制作された。「東京オリンピック」を、2018年に、シアトルのオーディエンスとアートシーンにどう伝えるか・何を表現すべきかは、私にとって難しいテーマで、1年半ほどの構想期間があった。ネガティブにもしくは皮肉めいて政治的・社会的な問題を伝えるのではなく、あくまで自分自身の内的な問題として「東京オリンピック」を表現したかった。 考えれば考えるほど、そこには、ぼんやりとした不安感と強い違和感が漂っていた。それは私が東京で日々暮らしていく中で、感じる空気に似ている。 2017年12月から2018年3月にかけて、新国立競技場そばの道端やカフェに通い、その場で聞いた会話をできる限りひたすら書き留めていた。そのあと渡米し、そうして得た感覚を、会場で即興で組み立て、インスタレーションとした。 書き留めた会話から引用したテキストを壁にボンドで書き、ボンドで固めたガラスのグラス、新国立競技場付近で撮った街のスナップショットとサウンドスケープで構成した。 「東京オリンピック」を通して、物事のプロセスにおける微妙なバランスを表現しながら、自分のありのままをいかに構成するかを試みるものである。 “That’s #$*! huge...” “huh?” “It’s awesome huge.” The New National Stadium (Olympic Stadium) is to be the main venue for the 2020 Tokyo Olympics. Work began in December 2015 for a full rebuild at the former National Olympic Stadium site, and large-scale construction is currently underway. Right now in the lead-up to the Olympic Games a multifarious period of transition is occurring in Tokyo as well as among the Japanese public; the city is changing and attitudes are too. Overhauls to urban development are altering the cityscape; a spate of projects aim to make Tokyo an international city and a cultural city; and even the lineup of faces one sees on the street is gradually shifting, it seems. Meanwhile, right now in 2017, the Tokyo Olympics have the sense of being something far removed from our daily lives even for those of us living in Tokyo. It must be only in a transitional period such as this that we can experience this distinctive feeling of distance and rejection. Living day to day in a city undeniably changing yet with little in particular to point out, we come across things we resonate with and that we push against. My wish is to make a record of the fleeting, transpersonal sensations that drift by and fade away in the course of this time. 使用メディア: 写真、スピーカ、ガラスグラス、木工ボンド Photographs, Speaker, Glass drinking glasses and Glue |